会長挨拶
第63回日本肺癌学会学術集会
会長 杉尾 賢二
(大分大学医学部呼吸器・
乳腺外科学講座 教授)
この度、第63回日本肺癌学会学術集会を2022年12月1日(木)から12月3日(土)の3日間、福岡国際会議場とマリンメッセ福岡で開催させていただくこととなりました。単一癌の学会として最も歴史が古く伝統のある本学会を担当させていただき、最新の肺癌診療と研究の成果を発信する学会開催に携われますことは誠に光栄であり、会員の皆様に感謝申し上げます。日本一の温泉県である大分での開催も考えましたが、現在の学会規模とホスピタリティーを考慮し、福岡での開催が好ましいと判断いたしました。現在のところ、現地開催とライブ配信によるハイブリッド開催を予定しております。
学術集会のテーマは「Conquer Lung Cancer -未来へ繋ぐ-」としました。20世紀に先達が積み上げてきた肺癌研究と診療が、21世紀に入り大きく変革・発展してきました。病態の解明に基づく分子標的治療およびゲノム医療、がん免疫治療、画像の進歩、ロボット医療・人工知能の医療への導入、など、診断と治療は加速度的に進歩しています。これらを未来へ繋ぎ、肺癌研究と診療に携わる者の宿願である肺癌の克服「Conquer Lung Cancer」が実現できることを願うものです。また、「未来に繋ぐ」という副題に関し、これまで各分野でオピニオンリーダーとして活躍されてきた先生から次世代の先生方に繋ぐリレー講演を予定しています。また、今回も海外の著明な専門家を招聘(web講演になると思いますが)し、多彩な国際セッションも予定しております。
2020年1月からのCOVID-19パンデミックにより、医療情勢は随分変化してきました。ワクチン開発と接種が進みながらも変異株の出現などで今後も予断のできない状況と思いますが、2022年12月の学術集会が対面で実りのある議論ができることを祈りつつ、教室員一同、全力で準備を進めてまいります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。