第66回日本肺癌学会学術集会

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会長挨拶

第66回日本肺癌学会学術集会
会長 髙橋 和久
(順天堂大学大学院医学研究科呼吸器内科学 主任教授、順天堂大学医学部長)

 この度、第66回日本肺癌学会学術集会を、2025年11月6日(木)から8日(土)の3日間、東京国際フォーラムにて開催させていただきます。順天堂大学が本学術集会を担当させていただくのは昭和48年に故本間日臣教授が会長を仰せつかった第14回学術集会以来52年ぶりとなります。大変光栄であるとともに、その重責に身が引き締まる思いです。
 日本肺癌学会は、昭和35年(1960年)に発足した肺癌研究会から昭和41年(1966年)に日本肺癌学会となり、平成19年(2007年)9月より特定非営利活動法人日本肺癌学会と形態をかえ、現在では会員7,300名余を有する肺癌を研究対象とする我が国最大の学術団体へと成長を遂げております。
 ご存知のように、日本肺癌学会は内科医、外科医、放射線科医、病理医、基礎研究医、メディカルスタッフなどが一堂に会して、肺癌を中心とする呼吸器腫瘍全般の基礎、診断、治療について直接議論できる極めて有意義な学会です。
 今回の学術集会のテーマは、『A new era in lung cancer: our mission―肺がん新時代における我々の使命とは?』です。肺癌診療において、新しい診断法、薬物治療、外科治療、放射線治療が次々と登場し、肺癌治療は、まさにパラダイムシフトを迎えたといえます。肺癌組織、細胞診検体、血漿検体を用いた分子診断については今まで以上に病理医との連携が必要になっており、さらには手術可能な非小細胞肺癌に対する術前薬物治療、術後薬物治療のエビデンスが次々と登場し、益々、多科連携の重要性が認識されています。また、患者・市民参画(Patient Public Involvement)を促進して、患者さん、ご家族にとって最良、最適の治療を提供することが求められています。さらに、厚労省やPMDAと連携して我が国での新薬、新規検査法、医療機器開発を加速させることが必要です。
 以上のことを具現化するためには、肺癌診療に従事する我々医療者が患者さん、ご家族のため、何をすべきか、そのミッションを再確認することが不可欠です。本学術集会のテーマはそのような思いを込めて、「肺がん新時代における我々の使命」といたしました。
 新型コロナウイルス感染症も、類型変更され、一般感染症と同じ扱いになりました。そのため、本学術集会は全面的に現地開催とし、様々なエビデンス、ステートメントを東京の学術集会会場から世界に向けて発信したいと考えています。一人でも多くの方に東京の学会場に足を運んでいただき熱い議論を繰り広げていただきたいと思います。
 2025年11月、東京でお会いしましょう。

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